入荷作業からトリートメントまで

 ここでは購入されます生体を安全に受入して頂けるように、当店で行っておりますトリートメントを参考までにご紹介させて頂くページです。ここに書かれている内容が全てでは御座いませんので、あくまでも参考までにお読みください。
 

●当店の方針


 当店としましては、良い個体をより格安にを考慮し、買付を行ってきます。1回のペナン買付で訪問するファームは10件以上です。ペナンを代表する有名ブリーダーファームからローカルブリーダーファームに至るまで良い個体を探しに行きます。さすがにトップブリーダーは良い個体を作りますが、高額により匹数が集まりません。その為、ローカルファームへ行きます。訪問ショップも少ないことからなかなかの上物が隠れていることがあります。ここで大きな落とし穴が待っているとは!管理が出来ない為、水換え回数も少なく、ディスカスが見えないくらい白濁りしている時があります。これらに中に病原菌が潜んでいることがありますので、入荷直後からトリートメントを行い、完全にトリートメントが終了してから販売するようにしております。
 

●病気感染


 輸出する為の梱包(パッキン)は各ファームでは行いません。シッパーが持ち帰り作業を行うのです。この時に各ファームのディスカスやファームの管理水が混ざり感染すると考えております。要するにショップに入荷してから感染するのではなく、輸出梱包する際に感染しているのです。その為、当店では入荷直後からトリートメントを開始するのです。発病してからでは体力が落ち、治す力が無いことから死んでしまうので体力のあるうちに治療する方針です。ここからは当店のトリートメント前後をご紹介させて頂きます。
 

●入荷数日前


 入荷個体を収容する水槽の殺菌消毒を行います。きれいに洗った水槽に水を入れ、そこに漂白剤を入れて24時間そのままにします。24時間後に水を抜き、新しい飼育水を入れます。
 
水槽にきれいに洗います
飼育水を抜いた後、きれいに洗います。
水槽に水を入れました
水槽を洗浄後で水を入れました。この時、水は多めに入れます。
漂白外で殺菌消毒
ここで漂白剤を入れて殺菌消毒を行います。
新しい飼育水を入れる
洗い流した後で新しい飼育水を入れて殺菌消毒が完了します。

●入荷前日


 入荷前日に収容する水槽に薬を入れます。薬の種類や調合に関しましては教えることが出来ませんが、入荷するファームによって薬の調合が5種類になったり6種類になったりと異なります。
 

●入荷個体搬入からトリートメント


 開封する前に漂白剤を薄めた消毒液をバケツに入れたものとハサミに袋を入れるごみ袋を用意します。準備が出来たら入荷作業に入ります。開封はファームごとに行います。袋の中の水も水槽へ入れています。水槽への搬入が終了しましたら配合した薬を規定量入れます。このまま1週間は水換えを行いません。発病する時は2日目で兆しが現れてきます。
 

●トリートメント内容


 入荷作業終了後、トリートメントに入ります。細菌による感染を防ぐ為、配合した薬を投薬します。2日目以降発病の兆しが現れれば症状により薬を配合し投薬します。飼育水の悪化を防ぐ為、赤虫を中心に与え、ハンバーグは3日後から少量与えます。ハンバーグを食べるようであれば6日目に腸内寄生虫駆除を行います。トリートメント完了まで1週間掛かります。この間は水換えはせず、薬漬けにしておきます。
 

●トリートメント完了検査


 発病もせずトリートメントが終了したら国産ディスカス(ノンキャリア個体)をテストで入れてみます。この際に入れる個体は病気感染したことのない個体を入れます。この個体が病気にならなければトリートメント完了と判断し、販売開始とさせて頂きます。